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薄暗い部屋の中、女王様のむちの音が響いた。

79 名前:名無しの歌が聞こえてくるよ♪[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 17:25:39 ID:???
バチィン!
薄暗い部屋の中、女王様のむちの音が響いた。
「さあ、私の足を舐めなさい」
男は言われるままに、ぺろぺろと足を舐める。
「おやおや、醜い身体だねぇ。豚のほうがまだ綺麗な身体をしているんじゃないのかい?」
「ほら、サボるんじゃないよ! 足の裏までしっかりお舐め!」
女王様の罵声が飛ぶたびに、男は歓喜で全身を震わせた。もっと、もっと。もっと汚い言葉を。
心の中から溢れ出した言葉が、口をついて出る。
「じょじょじょ女王様、もっと言ってください!」
その瞬間、再びむちが飛ぶ。
「あたしに命令するんじゃないよッ!」

───春。

男はSMのすばらしさを知り、喜びに満ちあふれていた。

80 名前:名無しの歌が聞こえてくるよ♪[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 17:26:30 ID:???
バチィン!
聞き慣れた女王様のむちの音が響く。だがその音に、全盛期の迫力はない。
「……今日も、あたしにいじめられに来たのかい? 毎日毎日、よく飽きないねぇ! このド変態がッ!」
男は四つん這いで、むちを尻に受けている。
「えぇと、そうだねぇ、今日はねぇ……ええぇーーっと、ねぇ」
テンポが悪い。最近の女王様は、命令も罵りも、テンポが悪すぎる。
男は心の中でそんなことを思った。もちろん口には出さない。
女王様には、あくまでも絶対的な存在でいてほしかった。
自分にそんなことを指摘されて、動揺する女王様なんて見たくなかった。
「そうだねぇ、あ! 足を舐めなさい。ええぇとねぇ、それだけじゃないよ! 右足の親指だけを、五時間舐めなさい!」
明らかに、ネタ切れだった。
男があまりにも毎日のように通いつめて、より強い刺激を求めるものだから、
女王様は、命令のレパートリーをとっくに使い切ってしまっていたのだ。
「ほうら、右足の親指だけだよ? 隣に人差し指があるからって、それを少しでも舐めたりしたら、このむちでバチィンといくよ~?」
迷走している。男はそう思った。だがもちろん口には出さず、
女王様に言われるままに、右足の親指だけを舐め続けた。
二時間ほどひたすら舐め続け、女王様の親指がふやけだした頃、再び命令が飛んだ。
「そうだ、このあいだ、室町時代の文化について調べてこいと言ったろう。ここからは、あれを暗唱しながら舐めるんだ!」
男は右足の親指を舐めながら、ぼそぼそと喋る。
「室町時代は、3代将軍足利義満の代に北山文化、8代将軍足利義政の時代に東山文化が栄え……」
なんだこれは。なぜ自分がSM倶楽部で室町時代の文化について喋っているのか、男にはまったく理解できなかった。
「ほうら、すこしでも分かりにくい説明をしたら、むちが飛ぶよ~?」
「北山文化と東山文化がどう違うのか、今の説明じゃ全然分からないよッ!」

───夏。

男は、女王様に愛想を尽かす寸前だった。

81 名前:名無しの歌が聞こえてくるよ♪[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 17:27:26 ID:???
「このドラクエのキャラのレベルを、全員99にしてきなさい!」
「おぉっと、はぐれメタルは、倒さずにだよ~?」
「楽器屋の前で、誰かが買ってくれるまでひたすらトランペットを眺めてなさい!」
「おぉっと、黒人以外に買ってもらっても認めないよ~?」
「東京タワーのてっぺんに上って、冬の日本海の厳しさをテーマにした演歌を即興で歌いなさい!」
「おぉっと、その前に、歌に説得力を持たせるため、一ヶ月ほど海沿いの村で漁師の仲間入りをしてくるんだよ~?」

───秋。

女王様の命令は迷走をきわめ、男は多忙な毎日を余儀なくされた。
もはや、毎日のようにSM倶楽部に通うことはできなくなっていた。
女王様の命令が、その場ですぐにできることではなくなってきたからだ。
だが男は、女王様に初期の、いや、もしかしたらそれすら超える、恐ろしいまでの狂気を感じていた。
男は再び、エクスタシーを取り戻していた。

82 名前:名無しの歌が聞こえてくるよ♪[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 17:28:44 ID:???
「サハラ砂漠を、緑あふれる大森林にしてきなさい!」
「世界の貧しい人々を、一人残らず救いなさい!」
「あらゆる差別をなくしなさい!」
「ついでに戦争もなくしなさい!」
「世界中の人々が、互いに憎しみ合うことなく暮らせる世界を作りなさい!」

───冬。

女王様の命令は、グローバルになっていった。
男はただただ自らのエクスタシーのために、そのすべてを超人的な能力でこなしていった。
地球は、その歴史上において、最も幸福な瞬間を迎えていた。
文明と自然が違和感なく調和し、人々は争いも憎しみもない世界で、何の不安もなく、毎日を暮らすようになった。


うすぐらい地下室。男は、女王様に言った。
「女王様に言われた通り、世界中の人々が互いに憎しみ合うことなく暮らせる世界を作ってきました」
「ふん、遅いよ、遅い! 罰として、足の親指を舐めるんだ!」
男は女王様の親指を舐めながら、次の命令を待った。長い長い沈黙の後に、女王様は言った。
「宇宙を一度消滅させ、新たな世界を創造しなさい!」

男は、さすがに迷った。今の人類を滅ぼすことになるからだ。
だが、女王様の命令は絶対だ。ここまでひたすら、女王様のどんな無茶な命令にだってイエスと言ってきたからこそ、エクスタシーを感じることができたのだ。


男は、うなずいた。
世界は消滅し、男によって、再び創造された。



そして新たな世界の人々は、彼をイエス・キリストと呼んだのだった
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